高分子化學
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数種のβ-オキシアルキルアクリレートの合成と重合
西 政治谷本 重夫小田 良平岡野 正弥
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1968 年 25 巻 284 号 p. 850-855

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抄録

ヨウ化トリメチルフェニルアンモニウム触媒の存在下, アクリル酸に置換基の異なった数種の高級エポキシドを開環付加させた。得られたβ-オキシアルキルアクリレート類は, 2, 2'-アゾビスイソブチロニトリルを開始剤として重合させポリマーとした。これらのポリマーについては, 他の多くのポリアクリレートと比較して, 対溶剤性に特徴が認められた。すなわち, 水酸基を有するため, 低級アルコールなど親水性溶剤に易溶であった。また, エステル残基のかさ高い置換基, あるいは水酸基の水素結合による寄与で比較的融点の高いポリマーが得られた。さらに, 適当なポリマーを選び, その水酸基に着目して若干の化学反応も行なった。とくに, トリレンジイソシアナートによる橋かけでは強じんで耐溶剤性のすぐれた皮膜を得た。

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