高分子化學
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〔21〕環状ジエンポリマーに関する研究
第9報 1, 3-ジアルキルシクロペンタジエンのカチオン重合および共重合
大原 治麻生 忠二
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1970 年 27 巻 299 号 p. 169-176

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抄録

1, 3-メチルエチルシクロぺンタジエン (MECPD) および1, 3-メチルイソプロピルシクロペンタジエン (MPCPD) の重合を種々のフリーデルークラフツ触媒を用いて行なった。MPCPDよりMECPDの方が容易に重合し, 高分子量のポリマーを与えた。モノマーの付加様式は成長カチナンの置換基に影響され, その置換基のついた炭素からの成長反応は次の順に減少し。CH3>CH2CH3>CH (CH3) 2このことから置換基効果として置換基のかさ高さが最も重要であると推定した。上述のモノマー (M1) とシクロベンタジエン (M2) との共重合において, MECPDは高い反応性を示した。r1=4.05士2.02, r2=0.12±0.18。しかし, MPCPDの反応性はシクロベンタジエンのそれとあまり変わらなかった。

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