30 巻 (1973) 341 号 p. 528-531
各種ポリエチレンを固体状態で押圧変形して, 生じる構造を調べた。
低密度ポリエチレンと超高分子量ポリエチレンにおいて, シート面に平行な (110) 面と (200) 面をもつ二重面配向構造が認められた。 (110) 面配向の発現は, 結晶間を連結する束縛された無定形鎖が結晶内部に及ぼす応力に起因すると考えられる。
熱処理により, 低密度ポリエチレンでは (110) 面配向が消滅するが, 超高分子量ポリエチレンでは保持される。超高分子量ポリエチレンの120℃押圧物のDSC測定より, ピーク温度で143℃という高融点が観測された。