高分子化學
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イオン交換性合成樹脂に關する研究 (I-III)
(第3報) エステル化反應の觸媒作用
佐藤 成美小田 良平
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1947 年 4 巻 37 号 p. 139-140

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抄録
イオン交換性合成樹脂の中, 游離のスルフォン基を有する酸性樹脂は, 水に全ぐ溶解せざるものなる故, 之がエステル化觸媒となれば, 硫酸や鹽酸の如く金属裂置を腐蝕する事なく有利と考へ, 若干の研究を行つた。此處に用ひた樹脂試料は, 石炭酸を硫酸化し, 之とフォルムアルデヒドを縮合せしめて作うたものである。研究材料としては, 椰子油脂妨酸 (酸價243.8), 茱種油脂肪酸 (酸價180.0), 半硬化油鰛油脂肪酸 (酸化187.3-188.1) と95-96%の酒精との間のエステル化反應を探用した。脂肪酸, 酒精及び樹脂を混じ, 逆流冷部器下に撹拌しつ, 湯浴上に加熱し, 反應後傾瀉にて樹脂を別ちアルコールを溜去後組エステルの酸價を測定して反應進行度を検した。
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