高分子化學
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酷酸ビニルの粒状重合法に關する研究 (1)
第1報粒状重合法に於ける分散剤
岡村 誠三越本 善次郎山形 藤太郎
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1950 年 7 巻 68 号 p. 285-288

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抄録

過酸化ペンゾイル1.0%(對モノマー); 水對モノマー, 6對1, 64゜C, 100r.p.m., 重合時間2hrs。と云う條件で各種の無機監伶微粉末分散剤を用い醋酸ビニルの粒状重合を行い, CaCO3, BaCO3及びBaSO4が有效であることを知つた。分散剤の使用量が少い程粒子は大きく, 此處で得られたポリ醋酸ビニルの粒子の大きさは平均直径徑2~0.05mm。の範園にある。過酸化ペンゾィルの使用量が少い程得られる重合物の重合度が高いが餅状に固つて粒状重合の失敗する機會が殖える。ゼラチン, 寒天ボリビニルアルコール及び繊維素グリコ雛ール酸ソーダ等の水溶性高分子物を水に不溶性の微粉末固體分散剤と併用すれば得られる重合物粒子の大きさが比較的均一に揃うようであり, また失敗する機會も減少する。

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