1976 年 33 巻 7 号 p. 373-379
3-ヒドロキシ-1-プロパンスルホン酸サルトン (PS) と1-置換アジリジン類 (Az) の開環共重合を溶媒中および無溶媒中にて行った. Azとして1-フェネチルAz (PEEI), 1-ベンジルAz (BEI), 1-β-シアノエチルAz (CEEI), 1-メトキシカルボニルメチルAz (MCMEI) および1-β-メトキシカルボニルエチルAz (MCEEI) を使用した. 共重合は開始剤なしで進行し白色粉末状のコポリマーを生成した. Azとの共重合性は以下の順となった.
PEEI>MCEEI>BEI>MCMEI>CEEI
PS/Az0.8 0.7 0.6 0.5 0.3
塩基性の小さいAz, CEEIとPSの共重合では, コポリマー中にAzの連続した構造が増加した. 共重合反応はPSとAzの付加反応によって生成したスルホベタインによって進行することが考えられた.