高分子論文集
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2-アミノ-4-(置換アニリノ) -6-プロペニル-1, 3, 5-トリアジンの合成とスチレンとの共重合
結城 康夫上野 敏弘
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1976 年 33 巻 9 号 p. 519-524

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抄録

新しいトリアジンモノマーとして, 芳香族ビグアニドとクロトン酸クロリドとの反応により, 2-アミノ-4-(置換アニリノ) -6-trans-プロペニル-1, 3, 5-トリアジンを合成した. モノマーの置換基は, 無置換 [1], p-クロロ [2], p-メチル [3], p-メトキシ [4], o-クロロ [5] およびN-メチル [6] の6種である. これらのプロペニルトリアジン類 (M2) とスチレン (M1) との共重合をアゾビスイソブチロニトリルを開始剤, ジメチルスルホキシドを溶媒として60℃で行い, 共重合体の組成よりモノマー反応性比 (r1, r2) を求めた. r2はいずれも0であり単独重合しないことを確認した. r1はそれぞれ次の値となった. r1=12.5 [1], 11.6 [2], 12.4 [3], 13.7 [4], 11.0 [5], 8.3 [6]. このうち [1] ~ [4] の4種のp-置換体のモノマー反応性比の逆数はHammettの置換基定数とρ=+0.15の関係が認められた.

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© 社団法人 高分子学会
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