抄録
p-およびm-ニトロフェニルジシアンジアミドを水中で亜鉛末, 塩化ナトリウムを用いて還元し, 対応するアミノフェニルジシァンジアミドを得た. アミノフェニルジシアンジアミドを塩酸塩とし, そのDSCを測定した結果, p-置換体は190~220℃で, m-置換体は150~180℃で重付加し, ポリフェニレンビグァニド塩酸塩を与えることが分かった. またアミノフェニルジシアンジァミド塩酸塩を160~200℃で等温塊状重付加反応して, 還元粘度0.15~0.16 (DMSO中) のポリマーを得た.