高分子論文集
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β-位にニトロ基またはシアノ基を有するジビニル化合物とジチオールの重付加反応によるポリスルフィドの合成
今井 淑夫佐藤 裕三上田 充
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1981 年 38 巻 8 号 p. 523-527

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抄録
p-ビス (2-ニトロビニル) ベンゼン (I) およびp-ビス (2, 2-ジシアノビニル) ベンゼン (IIa) とチオールの付加反応により, 高収率で付加体を生成することを認めた. この知見をもとにして, I, IIa, およびm-ビス (2, 2-ジシァノビニル) ベンゼン (IIb) とジチオールの重付加反応を各種の溶媒中, 15~60℃で行い, 固有粘度が0.2dl/gまでのポリスルフィドを得た. 生成ポリマーはジメチルホルムアミド, テトラヒドロフラン, m-クレゾールなどの多くの有機溶媒に可溶であるが, いずれも, 120~200℃の間で分解する.
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© 社団法人 高分子学会
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