ポリエチレンとエチレンープロピレン共重合体の放射線酸化による酸素の消費と酸化領域
1984 年 41 巻 12 号 p. 733-738
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1984 年 41 巻 12 号 p. 733-738
ポリエチレン (PE) 及びエチレン-プロピレン共重合体 (EPR) を放射線酸化したときの酸素の消費量と酸化生成物をガスクロマトゲラフで定量した. 厚さの異なるフィルム状試料に60Co-γ線を酸素雰囲気中で2kGy/hから20kGy/hの線量率で200kGy照射した. 照射条件によって酸化はフィルム内で不均一になり, 酸素の消費量のG値はフィルムが厚くなるほど, また線量率が高くなるほど減少する. これは酸化が酸素の拡散律速となっているためである. 酸素の消費量の実測値は拡散モデルを用いた計算値と一致し, フィルムの酸化層の厚さは線量率の-1/3乗に比例することが示された.
