1988 年 45 巻 5 号 p. 371-381
我々は, ロール延伸高密度ポリエチレンフィルムを, 多結晶集合体と仮定し, off-angle再延伸に際して, 結晶の配向に, シュミレーションモデルを導入した. この評価は, off-angle再延伸において, 塑性変形を引き起こす結晶各面の塑性滑りにより考慮される. この報告で, 我々は, ポリエチレン結晶の結晶単位胞に8種類の滑り系を採用した. 結晶単位の方位の回転は, 常に, 最大塑性仕事の原理を応用して, 塑性変形の個々の滑り系が選択される.