アクリル酸ステアリル (SA) とアクリル酸 (AA) の共重合ゲルを合成し, モノマーの組成がゲルの構造に与える影響を調べた. その結果, ジメチルスルホキシド (DMSO) 中で膨潤させたゲルはSAとAAのモル比が1: 3のときに最も規則性の高い液晶構造をとることが見い出された. また溶媒の組成によってもゲルの構造は特異的に変化し, 1-ヘキサノールとDMSOの質量比が1: 9のときにゲルの構造規則性が最も高くなることが明らかとなった. これらのゲルは対応する組成の直鎖状共重合体溶液よりも構造規則性の高いことが見い出された.