抄録
塗料の低粘度化を目的としてスチレン, n-ブチルメタクリレート, n-ブチルアクリレート, 2-エチルヘキシルメタクリレート, 2-ヒドロキシエチルメタクリレート, およびアクリル酸のランダムコポリマーから成る星型ポリマーの合成について研究した. この論文では, 試料とするマクロモノマーの純度, すなわち末端2重結合導入率を二つの方法によって測定した. 一つはSTN internationalによる帰属を用いた13C NMR法であり, 他の一つはメチルメタクリレートならびにスチレンとの共重合によって得られたポリマーのGPCクロマトグラムのピーク面積から求める方法である. 2方法共にほぼ同じ値が得られ, 13C NMR法がマクロモノマー純度決定に有効であることが明らかになった. この方法によって, ラジカル連鎖移動法により合成した数種のマクロモノマーの末端二重結合導入率などを比較した結果から, グリシジルメタクリレートとプレポリマーの反応の際に過剰の連鎖移動剤を除去することによって, 末端二重結合導入率ほぼ100%のマクロモノマーを得ることができることを示した.