窒素のグロー放電を施した低密度ポリエチレン (N
2-LDPE) およびエチレンのプラズマ重合膜 (N
2-P-C
2H
4) のフィルム表面における, 親水性および極性基分率の経時変化に与える要因を接触角, X線光電子分光法 (XPS) 分析, および接着強度から調べた. N
2-LDPEフィルムでは, 分解した極性低分子物質の離散 (グロー放電直後), グラフトされた極性基のフィルム内部への反転 ((グロー放電後約20日間) が同時に進行している. 一方,
2-P-C
2N
4フィルムでは, 極性低分子物質の離散が主要因である. グロー放電直後のN
2-LDPEフィルムの表面には低分子物質が沈積しているため, フィルムの接着強度は弱いしかし, これを加熱した場合, フィルム上の低分子物質が離散するため接着強度は大きく向上した.
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