高分子論文集
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長鎖アルキル基を有するポリ (エステルイミド-シロキサン) /エポキシ樹脂コンポジットの相構造とレオロジー挙動
増子 崇
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2005 年 62 巻 2 号 p. 55-63

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抄録

デカメチレン基含有ポリ (エステルイミド-シロキサン) (PEsI-Si) /エポキシ樹脂/銀フィラーからなるコンポジットフィルムを調製し, 樹脂成分のモルホロジーとコンポジットフィルムのレオロジー挙動について, 圧縮試験, 粘弾性解析, および破断面SEM観察により詳細に検証した. その結果, PEsI-Siのシロキサン鎖が長くなるほど, 熱処理後の塑性変形が抑制される方向に進むことが示された. これは, PEsI-Siの共重合成分間のミクロ相分離により形成されたポリマー鎖の凝集相に, エポキシ樹脂成分の網目構造がからみ合うように存在するため, 樹脂成分の見掛けの架橋密度が増大し, 分子の運動性が低下したことによるものと推察した.

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