2015 年 33 巻 p. 11-17
要 旨
本研究では3つの専攻に所属する女子短大生を対象に対人距離テストを行い、相手の年齢と性の要因について検討した。対人距離テストは、紙面上で様々な年齢の男性または女性の相手に対面して会話する場面で、相手との最も居心地の良い距離を記してもらい、両者間の距離を測定して対人距離スコアーとした。その結果、対人距離スコアーは、相手の年齢が、乳児≪幼児≪小学生≒老人≪中学生≒高校生≒同年齢≪中年の順に有意に低かった。また相手が女性の方が男性よりも有意に低かった。専攻間の差に関して、Ⅱ回生では、幼児教育保育学科の学生の対人距離スコアーが介護福祉専攻の学生より有意に低かった。しかしⅠ回生においては専攻間の有意差はみられなかった。また幼児教育保育学科の学生においては、Ⅱ回生がⅠ回生よりも対人距離スコアーが有意に低かったが、他専攻においては学年間の有意差がみられなかった。この結果は、幼児教育保育学科における学修経験が対人距離に影響を及ぼすことを示唆している。