本学特任教授
2019 年 37 巻 p. 1-7
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要 旨 Tornstam(1989)は老年的超越が老年期後半に出現する心理的特性であることを指摘している。 本稿ではこの心理的特性が、母性社会と言われる我が国においてもそのまま当てはまるかどうかについて、自我やアニミズム・アニミズム心性との関係で論じた。その結果、文化的、歴史的に母性社会においては、アニミズムやアニミズム心性の傾向が強く、自我意識が抑制されることから、老年的超越は老年期後半よりもずっと以前の、発達のかなり早期から継続して認められる心理的特性であることが推測された。
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