2023 年 41 巻 p. 1-12
教育では、どの分野においても、主体性のある活動であることが最も重要なこととして求められる。 主体性の育ちは、主体的な活動から培われ、「幼稚園教育要領」にも明記されているように、教師には、幼児の主体的な活動が確保されるよう幼児一人一人の行動と予想に基づき、計画的な環境の構成と援助が必要とされる。 本稿では、実際の幼稚園での絵画・造形活動の実例を分析し、表現活動における主体性を育むための、環境の構成や、保育者の援助の在り方を考察した。そして、子どもの姿や、作品を掲載し、表現活動の可視化を試みた。 このことから、保育者が日々の保育の中で、子どもが身近な環境にかかわる力を育てること、発達段階や子ども一人一人の持ち味を受け止め、保育者の援助の方向性を見定めことが最も大切あることが分かった。