教育では、どの分野においても、主体性のある活動であることが最も重要なこととして求められる。 主体性の育ちは、主体的な活動から培われ、「幼稚園教育要領」にも明記されているように、教師には、幼児の主体的な活動が確保されるよう幼児一人一人の行動と予想に基づき、計画的な環境の構成と援助が必要とされる。 本稿では、実際の幼稚園での絵画・造形活動の実例を分析し、表現活動における主体性を育むための、環境の構成や、保育者の援助の在り方を考察した。そして、子どもの姿や、作品を掲載し、表現活動の可視化を試みた。 このことから、保育者が日々の保育の中で、子どもが身近な環境にかかわる力を育てること、発達段階や子ども一人一人の持ち味を受け止め、保育者の援助の方向性を見定めことが最も大切あることが分かった。
本研究では、都市部の子育て世帯の日常生活の困りごとや近隣とのつきあいの実態を明らかにすることを目的としてアンケート調査を実施した。その結果、日常生活の困りごとは、「収入・生活費のこと」、「病気や健康のこと」、「子育てのこと」が示された。さらに、子育ての困りごとは、「子どもの学力」、「養育にかかる費用」、「仕事と子育ての両立」が示された。また、近隣とのつきあいの程度は、18 歳以下の子どもがいる世帯は、18歳以下の子どもがいない世帯より低い結果が示された。子育て世帯は、父親の90%、母親の80.7%が就労していることから、社縁など地縁以外のつながりが影響していることが示唆された。
本研究では、「学習成果の可視化に向けたアセスメントプラン」に基づき、学生の入学から卒業3 年後までの間接評価の策定を行った。また、策定された間接評価をもとに学生調査を実施し、学習成果の現状の把握と教育改善の可能性について検討を行った。本研究では、令和4(2022)年5 月と7 月に実施した入学時調査と学生調査の結果について報告する。
近年、推し進められている高等教育改革において、学習成果の可視化は重要なキーワードであり、そしてその可視化が多くの高等教育機関において精力的に取り組まれている。しかし、多くの大学で実施されている方法は、ディプロマ・ポリシーに対応するような評価であるとは言い難い。甲子園短期大学ではディプロマ・ポリシーの内容に基づき、卒業までに学生が身につける能力を抽出し、その能力をカリキュラムマップと対応させた学習成果システムを構築した。その概要を報告する。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら