主催: The Kansai Society of Naval Architects, Japan
共催: New Ship Technology Symposium (NewS-Tech), Asia Technical Excange and Advisory Meeting on Marine Structures (TEAM), Asia Pacific Workshop on Maritime Hydrodynamics (APHydro)
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就航船の船体応答の統計量分布を推定する場合は、実際にその船が遭遇する波浪や船体応答を計測し、それらを統計的に処理するのが合理的である。これらのデータは時系列として得られるので、この処理には確率過程モデルを用いるのが望ましい。そこで、統計量のひとつである有義波高と船体応答の標準偏差の時間変化を、確率微分方程式のひとつであるLangevin方程式に従ってモデル化することを提案する。これらの統計量の密度関数は、Fokker-Planck方程式の解として求められる。さらに、統計量が大きい場合のモデルの妥当性を砕波の確率論的考察から導く。モデルの構築とその合理性の評価には、実際に実海域で計測されたデータを用いる。