我々は毎年夏に開催される日本ソーラーボート&人力船大会に参加し、性能把握のため、実海域走行実験を繰り返している。昨年度開発艇は一人乗りトリマラン艇で、ポッド推進装置を搭載した。実海域走行試験では高い旋回性能を示すが、実海面は外乱が大きく正確な操縦性能を解析することが難しい。そのため、小型模型の自走試験が必要と考え、1/6スケール模型を製作、旋回性能試験を行った。そのため、超小型の制御・計測装置の開発を行い、ワンチップマイコンPIC16F873を用いたシステム開発を行った。走行試験の結果、ポッド式推進装置は従来式のものと比べ、高い旋回性能を持つことが分かった。