主催: 関西造船協会
共催: 日本造船学会, 西部造船会
p. 000018
波浪中における曳船と被曳船の挙動、操船方法及び曳航索張力の特性を把握することを目的として、2隻の巡視船により曳航実験を実施した。実験海域は、伊豆大島の東方で半径5海里の円内海域である。まず、両船別々に漂流実験を行い、次に曳航実験を行った。 この実験では、緊急救難曳航を前提とし、船首部を損傷して船首部からの曳航が困難な状態を想定して、被曳船の船尾側から曳航索を引き出す船尾曳航についても船首曳航とともに実施した。曳船と被曳船の正確な位置をムービングKGPSシステムによって計測し、曳航索張力との相関、シミュレーション計算との比較を行い索張力の推定法を検討した。