関西造船協会講演概要集
平成15年度関西造船協会春季講演会
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小型円形水槽(AMOEBA)と省力化された船体運動計測
内藤 林*奥山 悦郎箕浦 宗彦
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p. 000030

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抄録

船舶や海洋構造物の波浪中試験では水槽壁面による反射波の影響により長時間正確な実験を行えない。この壁面での反射を避け計測時間を延ばすため、波浪中試験水槽は巨大化し、その実験は大掛かりで労力を要する。しかし水槽壁で波を吸収すれば、小型でも反射波の影響のない実験を行える。そこで全壁面が50機の分割型吸収造波機で囲われた、直径1.6m・深さ0.25mの小型円形波浪水槽を完成し、AMOEBA(Advanced Multiple Organized Experimental BAsin)と名づけた。長時間計測を行え、大型水槽で問題となる波待ちが無い、また小型水槽のため手間が軽減されるという特徴がある。今回この水槽で船体運動の計測を行い、大型水槽での結果と遜色ない結果が得られた。短時間で労力を掛けずに船体運動計測を行える事を示せた。

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© 公益社団法人日本船舶海洋工学会 2003
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