関東東山病害虫研究会報
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病害の部
ランナー切片を利用したイチゴ炭疽病菌Colletotrichum gloeosporioidesの病原性簡易検定法
田中 千華鈴木 健海老原 克介植松 清次
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2009 年 2009 巻 56 号 p. 25-27

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抄録
イチゴ炭疽病菌の病原性をペトリ皿内で簡易に検定する為に,分生子接種濃度およびイチゴの接種部位について検討した。濡らした濾紙を敷いたペトリ皿内に切断したランナーを置き,炭疽病菌の分生子懸濁液106個/mlを10μlずつ滴下接種し,25℃恒温暗黒条件下に4~5日間置くと,株への噴霧接種で病原性の認められた菌株は病斑を形成し,病原性の認められなかった菌株は病斑を形成しなかった。したがって,この手法により,株への噴霧接種と同等の病原性検定が可能と考えられた。
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© 2009 関東東山病害虫研究会
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