2013 年 2013 巻 60 号 p. 129-130
2012年8~9月に茨城県内の3地点で採集したオオタバコガ3齢幼虫について,葉片浸漬法による薬剤感受性検定を実施した。その結果,処理1日後の補正死虫率が全ての個体群で100%であった薬剤は,エマメクチン安息香酸塩乳剤,スピネトラム水溶剤,インドキサカルブMP水和剤であった。処理7日後の補正死虫率が全ての個体群で100%であった薬剤はクロラントラニリプロール水和剤,ピリダリル水和剤であった。クロルフェナピル水和剤,メトキシフェノジド水和剤,BT水和剤は補正死虫率が個体群によってばらつきがあり,個体群により薬剤感受性が異なる可能性が考えられた。