2014 年 2014 巻 61 号 p. 108-113
9種の花器から分離した菌を形態的特徴およびrDNA-ITS領域の塩基配列解析結果に基づきBotrytis cinerea Persoonと同定した。各分離菌は接種により,原宿主の花器等に病原性を有した。このうち,ブーゲンビレア,ジギタリス,ディアスキアおよびネメシアは新病害であり,灰色かび病と命名したい。フレンチ・マリーゴールドは新宿主であり,カンパニュラ,ダリア,ペラルゴニウムおよびギボウシは初出文献では接種試験未了であったが,今回接種再現した。