関東東山病害虫研究会報
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畑作物・野菜の病害
2012~2018年に静岡県で分離されたネギ黒腐菌核病菌の薬剤感受性検定
寺田 彩華高橋 冬実伊代住 浩幸
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2025 年 72 巻 p. 35-40

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Abstract

静岡県内では,ネギ黒腐菌核病(病原菌 Sclerotium cepivorum Berkeley)の防除はSDHI剤(FRAC:7)を中心に生育期の殺菌剤処理により行われており,今後,特定系統の連用による薬剤感受性の低下が懸念される。そこで,感受性低下をモニタリングする際の参考とするため,本県産黒腐菌核病菌の各種殺菌剤に対する感受性程度を評価した。2012~2018年に県内のネギ(一部ニンニク)から分離した20菌株を用い,本病害既登録・未登録合わせて殺菌剤11剤を対象に 50%生育阻害濃度(EC50)及び最小発育濃度(MIC)を求めた。その結果,供試した全ての薬剤で生育抑制効果が認められ,EC50はいずれも1.0 mg/L未満であった。そのうち,2018年までに静岡県内ネギ産地で本病の生育期防除に用いられていたシメコナゾール(FRAC:3),ペンチオピラド(FRAC:7),フルジオキソニル(FRAC:12)のEC50は,それぞれ0.01~1.0 mg/L未満(最頻値0.1~0.3 mg/L未満),0.01mg/L未満(最頻値同じ),0.001~ 0.003 mg/L 未満(最頻値0.001 mg/L未満)で,いずれも本病登録濃度の下限より十分に低く,ベースラインの参考になると考えられた。また,菌株採集ほ場におけるペンチオピラド灌注処理の履歴の有無で,各種 SDHI剤のMICを比較すると,ペンチオピラドのみ,履歴有りほ場のMICが履歴なしほ場のMICより有意に高く(p < 0.05),早期の本剤の普及が影響した可能性が示唆された。

Collected in Shizuoka Prefecture, Japan from 2012 to 2018

References
 
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