関東東山病害虫研究会年報
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各種ラン科植物におけるウイルスの感染状況とその病徴
長井 雄治石毛 裕子古川 淳山下 修一
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1995 年 1995 巻 42 号 p. 153-155

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抄録

主として千葉県内のラン愛好家の栽培しているエビネを含む各種のラン科植物のウイルス感染状況を生物検定と電子顕微鏡観察により調べた。シンビジウムではオドントグロッサムリングスポットウイルス (ORSV) が高率に検出され, シンビジウムモザイクウイルス (CyMV) の感染は少なかったが, カトレヤ, デンドロビウム, エビネ, その他のラン科植物では, CyMVがORSVよりも高率に検出された。パフィオペディルムではORSVは認められず, CyMVの感染率も著しく低かった。エビネでは, 1地点のガラス室でランえそ斑紋ウイルス (OFV) が高率に検出された。

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