関東東山病害虫研究会年報
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千葉県におけるイネドロオイムシの薬剤抵抗性の発達
大谷 徹
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1995 年 1995 巻 42 号 p. 185-190

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抄録
千葉県では1994年に県中央部を中心にイネドロオイムシが多発した。多発地で採集した成虫を用いて苗箱施用剤および本田粒剤のポット試験を行った結果, カーバメート剤と有機リン剤には感受性が著しく低下していたが, 合成ピレスロイド剤, クロロニコチニル剤並びにネライストキシン剤には感受性が高かった。また, 局所施用法により県内各地産個体群のベンフラカルブ感受性を検定したところ, 県中央部を中心に感受性の低下した個体群が広く分布しており, 個体群間の感受性に最大で70倍の差があった。
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© 関東東山病害虫研究会
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