関東東山病害虫研究会年報
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定植時期の異なるキャベツ圃場における害虫防除とBT剤利用について
浅野 昌司
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1998 年 1998 巻 45 号 p. 199-205

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抄録

春季の定植日を異にしたキャベツ3圃場においてコナガの密度とBT剤の散布時期との関係について調べた。4月16日および5月6日に定植した圃場におけるコナガの密度増加はいずれも5月19日から, 5月27日に定植した圃場では6月24日から観察された。いずれの圃場も定植時にオンコル粒剤を株あたり2g処理し, その後コナガの密度増加の初期にBT剤 (ガードジェット®水和剤) 2000倍の散布を行った。4月16日に定植した圃場では1回のBT剤の散布で十分に密度抑制ができたが, 他の2圃場では1回散布後もコナガの密度上昇がみられたので13日後に2回目のBT剤散布を行った。いずれの圃場においてもBT剤散布区は対照区 (定植時にオンコル粒剤処理) に比べ, コナガの密度増加を効果的に抑制する高い防除効果を示した。

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