2001 年 2001 巻 48 号 p. 101-104
ニューギニアインパチエンス, アフリカホウセンカの葉の輪紋およびえそ症状, ニチニチソウの葉のえそ斑点, バーベナの茎葉のえそ症状を示す株からウイルスが分離された。戻し接種によって健全な同植物に分離株と同じ病徴が再現された。これらの病徴部をTSWVに対するモノクローナル抗体を用いDAS-ELISA法で検定した結果, いずれも陽性反応を示した。また, TSWVのS RNA (small RNA) の3′末端側の塩基配列 (621bp) に対応するプライマーセットを用いたRT-PCRによって, いずれも特異的な増幅産物を確認した。これらの結果から, ニューギニアインパチエンス, アフリカホウセンカ, ニチニチソウおよびバーベナに発生した症状は, TSWVの感染によって生じたことを明らかにした。