2001 年 2001 巻 48 号 p. 175-178
アミノ酸の一種であるメチオニンのトマトのサツマイモネコブセンチュウに対する効果的な施用時期を検討したところ, 植付け30日前処理はいずれの処理量においても防除効果がなく, 植付け直前処理は処理量の減少に伴い防除効果が低下したが, 植付け15日前処理では処理量に関わらず安定した防除効果が得られた。さらに, 圃場試験において定植7日前のメチオニンの土壌混和処理は, 土壌中のサツマイモネコブセンチュウ第2期幼虫密度を減少させ, トマトの根こぶ形成を軽減した。また, メチオニン処理は, 自活性線虫の密度を減少させなかった。