2008 年 2008 巻 55 号 p. 119-121
土着寄生蜂4種 (カンムリヒメコバチ, ハモグリミドリヒメコバチ, イサエアヒメコバチおよびハモグリヒメコバチ) を20℃または25℃条件下でナモグリバエ (土着種) およびトマトハモグリバエ (外来種) に寄生させ, 羽化した成虫の後脚脛節長を測定した。その結果, カンムリヒメコバチ雌 (20℃飼育) を除き, 脛節長はナモグリバエ寄生個体の方がトマトハモグリバエ寄生個体より長いか同等であった。ナモグリバエの蛹重はトマトハモグリバエのそれより重かったことから, 寄生蜂の体サイズの違いは, 餌となる寄主の大きさの違いによるものと考えられる。