関東東山病害虫研究会報
Online ISSN : 1884-2879
Print ISSN : 1347-1899
ISSN-L : 1347-1899
トウガンに発生した炭疽病 (新称)
折原 紀子竹内 純鍵和田 聡難波 成任堀江 博道植草 秀敏
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 2008 巻 55 号 p. 35-38

詳細
抄録

2007年6月, 神奈川県内において, トウガンの茎葉と果実に未記録の病害が発生した。茎葉には水浸状の斑点が生じ, のちにやや白みを帯びた褐斑になった。果実表面には初め, 水浸状で, すぐに褐色, 楕円形~不整円形の病斑を生じた。病斑上には微小黒点を多数形成した。罹病部からは Colletotrichum 属菌が高率に分離され, 分離菌の接種試験および同定を行った結果, 本病は Colletotrichum orbiculare (Berkeley & Montagne) Arx による新病害であった。病名としてトウガン炭疽病 (Anthracnose) (新称) を提案する。

著者関連情報
© 関東東山病害虫研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top