東京大学(院)
2018 年 85 巻 3 号 p. 283-295
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
本稿は、戦前・戦中期の勝田守一における他者あるいは他者と共にあることをめぐる思考を跡付け、その限界を画定することを目的とする。とくに「われとわれら」(1938年)に焦点をあて、また西田哲学と和辻倫理学を介することで、隔たりとしての他者と、また他者と共にあることをめぐる勝田の思考を検討する。このことで、その思考の中核に本来性への回帰の論理が見出されるとともに、他者の喪失にいたる限界点があかるみにだされる。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら