東京大学(院生)
2018 年 85 巻 3 号 p. 321-331
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本稿の目的は、1950年代後半の文部省初等・特殊教育課を対象に、「道徳」特設がいかに議論されたのか、またこの議論が政策決定にいかなる影響を与え得たのかを検討することである。課内論議の内容は、教育課程審議会の答申や最終的に成立した「道徳」と一致する点が多いため、「道徳」のあり方を決定づける上で重要な影響を与え得たと言える。さらに、「道徳」特設の方向性には文部省内のポリティクスが直接的に影響し、その中では専門職が重要な役割を担っていた。
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