教育実践学研究
Online ISSN : 2436-0945
Print ISSN : 1880-2621
The OECD Learning Compass 2030と学級活動との対応に着目した特別活動でOECD準拠型コンピテンシーを育成するための指導方法
林 尚示安井 一郎鈴木 樹眞壁 玲子
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 23 巻 p. 17-26

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抄録
本研究は,特別活動でOECD準拠型コンピテンシーを育成するための,指導方法の開発に関する研究である。The OECD Learning Compass 2030(OECD, 2019a)と,学級活動との対応に着目して研究を推進した。東京都内の公立小学校第4学年の3学級で,指導方法上の工夫としてThink-Pair-Shareを導入した学級,One-minute paperを導入した学級,通常通りの授業を実施した学級の比較を行った。その結果,Think-Pair-Shareを導入した学級で,思考・判断・表現についての観点の人間関係形成や,自己実現について増加傾向があった。One-minute paperを導入した学級で,思考・判断・表現についての観点で,社会参画について減少傾向があった。児童の自由記述や,教師に授業動画をみていただき振り返りインタビューを実施した結果などから,解釈を行った。
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© 2020 教育実践学会
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