本研究では、中学校第3学年31名に対して、学級活動「進路指導」において、学校心理学における進路面の援助として、進路選択スキルを身に付けるためのスキルトレーニング(授業)を実施した。その際、進路計画作成場面で、進路計画を表記するためのワークシートを活用した。その結果、スキルトレーニングは進路選択スキルを高めるのに効果があることが確認された。特に、「自分のつきたい職業に就くために、どうしたらよいのか調べることができる。」や「自分が将来何をしたいのか考えることができる。」, 進路を考えるとき、いくつかの選択肢をもつことができる。」などの進路選択スキルを高めるのに効果的であることが明らかになった。またスキルトレーニングの際、ワークシートを活用することで、意見や考えをまとめることを苦手としている生徒も活動しやすくなることが確認された。