現在のエネルギー問題を語る上で、新エネルギーの重要性が叫ばれている。それは、地球環境をこれ以上悪化させることのないエネルギー資源を用い、持続可能な社会を目指すためである。よって、将来を担う生徒たちに新エネルギーを理解させることは重要なことである。現在の中学校でのこの問題の扱いは、各教科の関連が少なく、またトピック的に扱われていることが多い。そこで、本研究では、各教科でどのように扱われているかを明確にし、特に理科においてこの問題をどのように扱っていくべきか検討し、実践した。結論として、理科と選択理科(2、3年生) を対象に試行授業を行った結果、生徒の大部分はエネルギー問題を理解し、新エネルギーの重要性を理解できたと考えられる。しかしながら、教材開発に課題も残しており、今後の検討課題も明らかになった。