杏林大学医学部精神科学教室
1973 年 4 巻 3 号 p. 139-152
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5歳の時行動異常を発呈し, 以後20年以上引きつづき入院している一「自閉児」について報告する。臨床的には, 精神薄弱は否定され, 脳器質的障害の徴候も証明されず, 現象学的にはカナーの幼児閉症そのものと考えられる。すなわち基本的には極端な自閉孤立と, 同一性の保持が一貫して見られると共に, 部分的な知的発達が加わつて, 多彩な行動異常を呈する興味ある症例である。
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