東日本大震災をきっかけに,様々な分野の企業がBusiness Continuity Plan(事業継続計画;以下,BCP)の策定を進めている。病院においても例外ではなく,一般企業のBCPと比較しても対応力や復旧までの速度,求められる業務量が格段に多い。BCP策定では,事業継続のために必要な建物,物,人等の資源の把握を行うこととなるが,人的資源の確保は最重要課題となる。また,災害発生直後の初動対応を円滑に行うためには情報統制が重要となる。情報の管理方法やインフラ整備の検討が必要だが,情報統制確立は発災直後の混乱を抑制し,円滑な初動対応に結び付くこととなる。