本研究では,スピードガンと画像計測による打球速度計測を実施した.その結果,スピードガンによる打球速度計測法は,正確に打球速度の計測ができることが明らかとなった.また,使用する道具の違いに関して,金属製バットを使用した場合において,合竹製のバットと比較して有意に高い打球速度が得られた.さらに, レギュラー選手と控え選手を判別することを目的として,69名の高校野球選手の打球速度データを用いて,判別分析を行った.その結果,打球速度と身長を説明変数として用いた場合,z = 0.158×(打球速度)-0.056×(身長)-11.018となり,約70%で判別可能であることが明らかとなった.