1965 年 11 巻 p. 98-101
(1)併殺効果のある薬剤もニカメイチュウを基幹とした防除では7月下旬のツマグロヨコバイを充分には抑圧できない。
(2)本試験では特にダイアジノン粒剤の効果が高かった。ウィルス病の後期感染対策上からも7月下旬のツマグロヨコバイ防除は留意しなければならない。
(3)乳剤より粒剤が抑圧効果が高かった。
(4)しかし,どのような剤形で,どのような種類の薬剤を使用しても,ツマゲロヨコバイが現在のような消長をくりかえすならば,7月下旬にツマグロヨコバイと合わせて夏ウンカの対策を防除暦に組み入れるべきであろう。