九州病害虫研究会報
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甘藷根腐現象(仮称)について(予報)
原 敬一小芦 健良肥後 三郎
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1966 年 12 巻 p. 60-62

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抄録
1) 罹病株は本圃に植付け後25日目頃から成育に異状が認められ,8月上旬まで増加する。
2) 症状は落葉甚だしく,伸長が停止し,地下茎には病斑を形成する。
3) 発病圃では着花が早く多い傾向があるが,罹病程度が甚しい株では着花せずに枯死する。
4) クロルピクリン剤による防除は有効であるが,品種間差による被害回避よりも劣るようである。
5) 発生圃は一般にネグサレセンチュウの棲息密度が高い。
6) 品種抵抗性の最も強いのは農林3号で,1株も罹病しなかった。弱いものとしては農林2号,ベニセンガン,サツマアカなどがあり,甚だしい被害を受けた。
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