(1)ブドウを加害するチャノキイロアザミウマのキャンベルアーリーと巨峰における被害防止法について試験した。これを総括すると第8図の模式図のような防除体系が得られた。
(2)キャンベルアーリーの果房(粒)の被害防止には,カルタップ水溶剤またはアセフェート水和剤が有効であり,防除は落花期とアズキ~ダイズ粒期および袋かけ直前の3回防除が望ましい。
(3)巨峰での果粒の被害防止には開花期~ダイズ粒期にカルタップ剤を,さらに穂軸の被害防止には袋かけ前と袋かけ後にアセフェート水和剤を散布する。この防除体系は,巨峰の果房における一連の被害防止法として最も効果的で的確なものと考える。