九州病害虫研究会報
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ウンシュウミカン幼果期におけるカメムシ類の多飛来による果実被害
井出 洋一岩永 秀人安西 隆末次 信行田代 暢哉松崎 正文
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1997 年 43 巻 p. 110-113

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抄録
佐賀県内のウンシュウミカン園で,幼果期におけるカメムシ類の飛来量と果実被害の関係を果皮内に残された口針鞘の数を指標として解析した。その結果,カメムシ類の多飛来を受けた園の口針鞘が多数残った果実は,サイズが小さく,糖度が低く,酸度が高く,着色が遅れ,剥皮不良箇所が多くなる傾向にあった。剥皮不良箇所が多い果実の中には,ゆず肌状の果実となるものも少数ながら認められた。また口針鞘が多く残った果実には,果実表面に微小なケロイド,凹状の変形が多く生じた。
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