九州病害虫研究会報
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室内幼苗検定法による各種薬剤のメロンえそ斑点病に対する防除効果
松尾 和敏内川 敬介
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2003 年 49 巻 p. 23-28

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抄録
メロンえそ斑点病に対する各種薬剤の防除効果を,メロン幼苗利用による土中のMNSVやO.radicaleの検出法を活用した室内検定により検討したところ,供試16剤のうち,土壌くん蒸処理ではクロルピクリンくん蒸剤30L/10a,クロルピクリン・D-Dくん蒸剤(40%,52%)30L/10a,クロルピクリン・D-Dくん蒸剤(35%,61%)30L/10a,D-D剤40L/10a,ダゾメット粉粒剤40kg/10a,カーバムナトリウム塩液剤3倍液の60,120,180,240L/10aおよびヨウ化メチルくん蒸剤30.40kg/10a,土壌灌注処理ではアゾキシストロビン水和剤1,000倍,2,000倍およびベノミル水和剤1,000倍,粉剤の土壌混和処理ではフルアジナム粉剤80kg/10aの計10薬剤が,本病に対して防除効果がが高いことが明らかになった。今後,本試験で効果が高かった薬剤の圃場での防除効果やメロンの生育への影響,作業性などを含めた実用性を明らかにする必要がある。
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