1959 年 5 巻 p. 39-40
1. 3つのステージの稲を用いて,接種ニカメイチユウ幼虫の自然死虫,行方不明虫を可能な限り少く出来ないか試みたが,予期した結果を得なかつた.ただ生育ステージの若い稲を用いると,薬剤散布区の死虫率は低く出る傾向がある.
2. 上の原因は,若い稲はメイチユウの生育に好適で,発育程度が進むことが,殺虫剤感受性を低くすることにあると思われる.
3. 追肥した場合も,自然死虫・行方不明虫は減少しないが,薬剤散布区の死虫率は追肥しない区より低くなる傾向を示した.この原因は更に検討を要する.
4. 薬剤散布により,行方不明虫を増加させる傾向を認めたが,なお検討を要する.