九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
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第32回九州理学療法士・作業療法士合同学会
セッションID: 362
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女子ミニバスケットボールチームにおけるメディカルサポートについて
~チームマネージャーを経験して~
*川上 志朗鍵本 亜依辻田 みはる平山 久美子
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抄録

【はじめに】
スポーツ障害の予防のため、理学療法士の立場から野球、サッカー、ラグビー、バスケット等の中学・高校生へのメディカルサポートが盛んに行われている。小学生もチーム戦略や技術が高度化し、驚くような組織・個人プレイを発揮するチームもある。H21年よりN小学校女子ミニバスケットボール(以下ミニバス)のチームマネージャーとしてメディカルサポートを実施する機会を得たので反省点を踏まえ考察を加えて報告する。
【経緯】
保護者から外傷者が多く試合に参加できない事や、何度も受傷を繰り返す選手が多いため、外傷者に対してのメディカルサポートと障害予防指導の依頼がある。H21年3月頃より練習への参加や大会(練習試合を含む)に同行することとなる。
【実施内容】
準備・整理運動の指導、練習補助、ストレッチ・アイシング・応急処置、医療相談、救急セットの管理等。
【実施状況】
練習参加(1回/週)、試合参加(81試合)、他校合同夏合宿参加、指導者・保護者とのミーティング、町教育委員会主催の少年スポーツ指導者講習会への参加等。
【結果】
保護者が安心して練習や試合に選手を参加させることができた。また、保護者だけでなく指導者や他の学校指導者からの相談や協力依頼もしていただけるようになった。外傷の経過観察とフォローができるようになった。指導者が不在時には練習に取り組む小学生のモチベーションを上手にコントロールする必要性と目的意識をもた
せる事への重要性に気付き実行することができた。
【反省点】
・ミニバスルールと動作に関する知識が薄く、練習方法の相談に対して適切な返答が困難であった。
・小学生にわかりやすく指導することが難しかった。
・練習環境の把握と指導者や保護者と信頼関係を早期に構築し、連携を取りながらスポーツ障害の予防へのモチベーションを高める必要性があった。
【考察】
  学童期は成長・発達が著しい時期でもあり、この時期の外傷は後の成長や活動にも影響があると考えられる。
正しい基礎トレーニング指導やコーディネーショントレーニングも含めて関わることがスポーツ障害の予防や再発防止、外傷者の早期回復に繋がると考えられる。今後は詳細なデータの収集と分析を実施していく。ミニバスという競技にある動作や練習内容を理解することを含め、指導者や保護者と連携を取りながら関わっていくこと、また、中学・高校・社会人と長く安全にプレイできることを目標にして実施・検討中である。

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© 2010 九州理学療法士・作業療法士合同学会
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