喉頭
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シンポジウム2
喉頭温存の非外科的治療戦略の現状と展望
清田 尚臣
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2016 年 28 巻 2 号 p. 69

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抄録
近年,頭頸部がんに対する薬物療法の進歩は目覚ましく,局所進行がんにおける非外科的治療の治療成績も向上している.非外科的治療の選択肢としては,従来の化学放射線療法(chemoradiotherapy: CRT)に加えて,導入化学療法(induction chemotherapy: ICT)及び抗 EGFR 抗体:セツキシマブ(cetuximab: Cmab)を用いた分子標的薬併用放射線療法も実臨床に普及している.現時点で最もエビデンスレベルの高い喉頭温存を目指した非外科的治療はCRTである.CRTは臨床導入されてからの期間も長く信頼できる治療法である一方で,長期成績に基づく晩期毒性のデータも集積され問題点も明確になりつつある.一方で,ICTについてはTPF療法のエビデンスが確立すると共に,以前にも増して喉頭温存戦略のオプションの1つと認識されるに至っている.ICTはCRTと比較して真の機能温存が優れているということも示唆されているが,信頼できる比較試験のデータは少なく,ICTとCRTのどちらが優れているのかは結論が出ていない.さらに,Cmab併用放射線療法は放射線単独療法より優れていることは示されており,我々の臨床上も新たな治療オプションとして普及しているが,最終的に喉頭温存戦略の中での位置づけは定まっていない.本セッションでは,現時点でのエビデンスを基に各治療法の利点・欠点を浮き彫りにし,実地臨床における喉頭機能温存の非外科的戦略に役立つ議論にしたい.
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© 2016 日本喉頭科学会
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